勉強の不安を解消する方法とは【塾講師】
はじめに
勉強の最大の敵は過去の自分、なんて言われたりします。
もしくは偏差値だったり、因縁のライバルだったり、プレッシャーだったり・・・。
そういったものを敵としてとらえがちです。
ですが本気で勉強していればそんなのウソだとハッキリわかります。
勉強における最大の敵は不安です。
特に受験においては不安こそ最大の敵と言っても過言ではありません。
こちらの記事でもお伝えした通りです。
今の勉強法が本当に正しいのかという不安。
模試の結果から手ごたえを感じない不安。
こういった不安に勝てるかどうかで運命が決まるといっても過言ではありません。
不安の厄介な点は結果が出るまで答えがわからないこと。
受験であれば、受験の結果次第で自身の正しさがわかり、不安を解消させられます。
それはつまり、受験が終わるまでは不安を解消することができないことを意味します。
一年近くもの間、常に不安を感じながらも必死に勉強し続けなければなりません。
死ぬ気で頑張ったのに結局落ちた。
自分がどれだけ変わっても運命は変えられない。
そんな嫌な予感を常に感じながら勉強しなければなりません。
その不安に押しつぶされ、途中で勉強をあきらめる生徒が本当に多いです。
ムダかもしれない勉強に貴重な時間を割きたくない。
その犠牲にする時間で別のことをした方が人生充実できる。
そんな心理になるのもある種必然です。
そんな誘惑に負けないためには、不安解消法を知ることが不可欠になります。
そこで今回は塾講師が不安を解消する方法を3つほど提案したいと思います。
どれか一つでも実践できそうなものを実践してみてはいかがでしょう?
不安解消法①
一つ目は威厳のある先生の言うとおりに行動することです。
以前、こちらの記事で厳しい先生のもとで勉強したほうがいいという話をしました。
基本的にはここで言ったとおりです。
厳しい先生のもとで嫌でも勉強しないといけない状況を作る。
サボらず、毎回宿題をきちんとやってこないといけない環境で学習をする。
そうすることで自然と成績は改善していきます。
生徒としてはどうしても優しい先生のもとで授業を受けたいと思うでしょう。
ですが優しい先生はどうしても頼りないです。
宿題をサボることを許してしまう。
気休めでどんな時でも『大丈夫』と言ってしまう。
そういう先生のもとではどうしても甘えが生じます。
宿題をサボってしまう。
先生の優しい言葉に、虚実の安心感を得る。
それに慣れてしまったら最後。
そこから成長は見込めないといっていいと思います。
厳しい先生のもとで授業をする。
そうしておしゃべりを控え、毎回宿題をきちんとやる。
授業をサボったり寝たりせずにマジメに受ける。
そうした習慣をつけることで着実に成長に近づいていく。
その成長を実感できたら、不安はどこへやら。
そんなもの自然と感じなくなりますよ。
そのためにも、やはり厳しい先生のもとで授業を受けることはとても大切です。
不安解消法②
健康維持のための習慣ってありますよね。
運動・食事・睡眠・入浴などなど・・・。
これらは健康を維持するとともに不安を解決するための手段となりえます。
健康を維持することで精神バランスを安定させることもできるからです。
特に運動は意識したほうがいいかもしれません。
不安に苦しむときにランニングや筋トレをする。
すると不安を圧倒するほどの疲労が身体中を駆け巡ります。
身体に疲労を感じさせるのは嫌なことを忘れるいいキッカケとなりやすいです。
運動することでおなかがすき、食欲を促進するので良質な食生活につながります。
運動することで汗をかき、それを洗い流す意味でも心地よい入浴習慣が身につきます。
さらには運動効果で身体が疲れることで睡眠をも促してくれます。
運動の習慣を一つつけるだけで、他の健康習慣を改善することもできるのです。
こうした普段の生活習慣も、心がけ一つで不安解消につながります。
夜更かしや運動不足は精神バランスを乱します。
精神バランスが乱れれば当然不安をいだきやすくなります。
逆に言えば、精神バランスさえ安定すれば、不安は勝手にどこかへ行ってくれます。
精神バランスを安定させるためにも、まずは生活習慣を改善したい。
そのための一歩として、まずは運動を意識することをおススメします。
勉強ばかりで気分転換に何かをしたいとき、あるいは不安ばかりで集中できないとき。
そういったときに運動してみてはいかがでしょう。
近所をランニングするのもいいです。
部屋のスペースで腕立て腹筋をしてもいいでしょう。
ランニングや筋トレが嫌なら近所を散歩するでもいいでしょう。
ラジオ体操をするでもいいです。
若者はどうしてもスキマ時間をスマホやゲームに費やしがちです。
スマホやゲームをしてしまうと精神バランスを乱す上に時間の浪費につながります。
その点、運動はスキマ時間の10分でもできます。
上記のように精神バランスを安定させることもできます。
スマホやゲームに浪費している時間を運動に置き換える。
それだけでも不安へのとらえ方もだいぶ変わると思います。
不安解消法③
三つ目は考え方を変えてみるというものです。
確かに不安は嫌なものです。
集中を阻害し、人を惨めな思いにさせます。
今している努力を否定されたら、立ち直ることもできなくなるでしょう。
でもそんな状況をひっくり返すことができたらカッコよくないですか?
誰もがあきらめたくなる状況。
そんな中であきらめず、大きな何かを成し遂げる。
そんなマンガの主人公にでもなれたような感覚。
日常では味わえない喜びのさなかにいるのです。
確かに不安だけに目を向ければ嫌になる。
でも逆境の中にいるということはそれだけの可能性を秘めているのです。
そういう風にとらえられれば、なんだかやる気が起きませんか?
不安で逆境まみれな状況だからこそ、『やってやる!』と思える。
そうなるための考え方を持つことは大切だと思います。
どんなことでも考え方ひとつでいくらでもポジティブにとらえられます。
例えば模試の判定が常に悪いとき。
そういう時は常にA判定を取っている自分を想像してみてほしい。
満足で心が満たされる気持ちになると思いますか?
ならないと思いますよ。
模試でA判定常連になってしまうとどうしても油断が生じます。
次の模試では失敗するでしょうし、下手したら入試本番で失敗するかもしれません。
A判定を取ったからって必ずしも不安がなくなるわけではないのです。
A判定でも今の判定でも状況は実は変わらない。
そう思えば、不安に押しつぶされそうな現状をポジティブにとらえられます。
ネガティブにとらえがちな人は感情に押し流されているだけな傾向があります。
感情に流され、自分の頭で状況を考えようとしない。
そういう人が不安に苦しむのです。
不安から解放されたければ、まずは考え方を変えてみるといい。
どんなに最悪な状況でも、とらえ方ひとつでいくらでもポジティブにとらえられます。
まずは考え方を変えようとすることから始めてみてはいかがでしょう。
さいごに
以上が不安を解消するための塾講師の考えでした。
不安は減らすことはできても、なくすことはできません。
身体のコンプレックスと同じですね。
不安と常に向き合った状態で生きていくしかないのです。
でも不安があるからって、悪いことばかりではありません。
不安があっても成績が上がる可能性は十分にあります。
志望校に合格することだってできます。
むしろ不安があるから、それを逆手にとって成長につなげることもできるのです。
まずは上記三つを実践してみてください。
どうせ不安をなくすことはできません。
ですがこれらを実践するだけでも、ベストなコンディションを整えることができます。
そして『結局不安なんて大したことなかった』と笑っていられる。
そうなってしまえば、もう不安なんて気にしなくて済みますよね。
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