塾講師カミノ@塾のお悩み解決部屋

受験が嫌いな現役塾講師です

塾講師の共通テスト講評

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はじめに

2021年の1月から新たに導入された大学入試共通テスト

センター試験に次ぐ新たなテストが始まりました。

去年まではその得体のしれない存在に塾業界も戦々恐々としていました。

『平均点がセンターより10点下がる』なんてウワサも当然のようにありましたね。

 

ですが実際に前回の共通テストを見て思ったのはセンター試験と大差ないコト

センター試験と同じ対策で割と何とかなるということです。

特に大きな変化があったのは数学と英語だけ。

国語・理科・社会は正直センター試験とほとんど同じだと言っていいですね。

 

まあ国語に関しては多少形式が変わりましたよ。

一つの大問に文章が二つ出てきたとか・・・。

ですが評論・小説・古文・漢文という大問4つの構成は変わりません。

選択形式なことも変わりません。

記述形式になるという話もありましたが、結局立ち消えですしね。

 

現に私が指導していた生徒は国語で八割とっていました。

センター試験と同じ対策をしていれば難なく解けます

そこに関してはあまり心配しなくていいと思います。

 

ですが英語と数学に関してはやはりセンターとは異なります

具体的にどこがどう変わったといった話をこれからしていこうと思います。

 

 

 

英語評

英語に関してはこの共通テストで一番大きく変化しました。

 

リーディング80分、リスニング30分と時間配分に関してはセンター通りです。

 

ですが点数配分は大きく異なります

センター試験の際はリーディング200点、リスニング50点の計250点満点でした。

共通テストになるとリーディング100点、リスニング50点の計200点満点です。

重要なのはリスニングの配点が異常に上がったというコト。

 

前回まではリーディングのおまけにリスニングがついていた程度。

それが今回からの共通テストでリスニングも主人公格にまで台頭した

この変化を無視することはできません。

『リスニングもサボらず勉強しろよ!』

という出題者側の意図が見て取れますね。

 

次にリーディングの問題形式が大きく変化しました

センター試験までは発音・アクセントがあり、文法があって長文読解もあった。

それが共通テストについては長文読解のみとなった。

共通テストになってから発音・アクセントと文法の問題が廃止になりました。

 

これに関しては大英断だったと思います。

『よくやった出題者!』とホメて遣わしたいですね。

確かに文法や発音アクセントは大切ですよ。

ですが4択や並べ替え形式の文法問題は正直かなりムダだと思っていました。

 

正直4択や並べ替えの知識がなくとも英語読解はあまり困りません。

英会話だってこれらの知識なしで充分成立します。

それなのにムダな形式の問題に慣らされ、余計なことに時間を割かせていた。

4択や並べ替えは正直害悪に値する問題である。

と今でも思っています。

 

もちろん4択や並べ替えでも重要な知識はありますよ。

ですが重要な知識は長文読解でもテストが可能です。

わざわざ4択や並べ替えの出題にとらわれる必要がないのです。

 

それよりはますます重要性が増している長文読解に時間を割く

正しい英文の読み方を身に着けさせる。

その方がより有意義な試験になると思います。

その意味でも今回の英語のリーディング問題形式の変更はとても良いと思いましたね。

 

今でも私立大学などで4択や並べ替えを採用している大学が多いです。

早く共通テストを見習って廃止してくれと思いますね。笑

 

 

 

数学評

数学、特に数学ⅠAには大きな変化がありました。

制限時間が60分から70分に増えました。

それでも時間勝負になるのは変わらないと思いますね。

 

別に問題量はあまり変わりません。

特に変わったのは問題内に出てくる文章の量ですね。

とにかく長い文章を読ませ、そこから正しい情報を読み取って数値を求める。

そういう形式に変わった気がします。

 

まあセンター試験の晩年からその傾向はありました。

ですがそれが共通テストに変わって顕著になった気がしますね。

より高い計算力や発想力はあまり求められていません

求められているのは文章から必要な情報を見抜く読解力

そういう意味では数学というより国語に近いと思います。

 

ですから数学的な学習法はあまり今までと変わりません。

とにかくミスのないよう、計算練習をすることが大切です。

 

先ほど申し上げたように、必要なのは読解力です。

そういう意味では国語(現代文)の問題を解くことで必要な力を身に着ける

というのがベストだと思いますね。

 

まあ個人的な評価は高い方です。

センター試験まではとにかく公式に当てはめて数値を求めるだけ。

マンネリするし、ただの作業ゲーになってしまう。

それを少しばかり解消したという意味ではよい試みだと思います。

 

高い計算力や発想力は各大学の入試で評価してくれればよい。

そういう技術は記述試験でのみ推し量れますからね。

マーク形式の共通テストにしか問えないところで生徒の学力を評価する。

そういう意味では良い試みだと思います。

 

 

 

さいごに

まあ、共通テストの総合的な評価を申し上げますと、

『それなりに改善した』と言っていいと思います。

こういう試験などについてはボロクソ言いがちな私でも、今回はそう思います。

 

たしかに英語や数学の改善点をそれなりに改善しました。

ですが課題も山積みです。

 

例えば国語はどういう意図で出題形式を変更したのかよくわかりません。

変にこねくり回して迷走している印象はぬぐえませんね。

国語や数学で記述を導入しようと試みているようですが、崩壊する未来が見えます。

理科・社会に関しては変更しなくて良かったと思います。

 

あとは英語、

改善はしましたが肝心・要の四技能を核とした教育変更はなされていません

数学に関しても正直すぐにマンネリする未来が目に見えます

今後は情報も試験科目に入るそうですが、きちんと機能するのか?

まだまだ分からないことだらけです。

 

『平均点がセンターより10点下がる』なんて言われていましたが、

結局変わらずじまい。

結局平均点は60点のままでした。

テンプレな解き方のパターン化もあまりぬぐえていない

正直優秀な生徒より受験マニアが勝つ風潮は変わらない気もします。

 

多少改善したといっても、そもそもセンター試験の時点で問題点が腐るほどあった。

だからこそ、共通テストはこれからもいばらの道を進むことになるでしょう。

 

ですがまあ、今後に期待したいですね。

きちんと生徒の学力を推し量れるテストができるのか。

明確なプランを持ち、受験生を翻弄する価値のあるものを想像できるのか。

そういったところに着目しながら、今後も共通テストを見ていこうと思います。

 

正直、今受験生でなくてよかったなと思いますね。

こうして高みの見物ができるのも、所詮は他人事だから。

今の高校生には気の毒な話ですけれどもね。笑

 

だからこそ受験なんて嫌いなんですよ。

ここでも書いている通りにね。

 

kamino-clover.hatenablog.com

 

受験なんてさっさと終わらせるに越したことはありません

できることなら推薦や大学以外への進学も考える。

あるいはもっとほかのルートを考える。

そうしないのであれば、何が何でも大学入試にこだわるのなら、

これからの出題者の動向に注目していきましょう。

 

 

 

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